おなかも少し大きくなってくるころ、男の子?女の子?気になる時期ですね。“早く知りたい!わかるなら聞いちゃう!”っていう人もいれば、“産まれてくるまでの楽しみにとっておく!”という人もいるでしょう。どちらにしろ、産まれてまずやることは「名前を授けること」。
「名前は赤ちゃんへの最初のプレゼント」なんていう人もいます。その子が一生共にするもの、ですから、大事に決めてあげたいですね。でもでも、出生届は生後2週間以内に提出の必要が。ママは退院してから時間があまりないし、出産で体力を消耗しているから、「頭が働かない〜」なんてことも。
パパもはじめての子どもとなると、なんだか落ち着かなくて、考える時間が思っているほど取れないかも。今回は、そんな名前の決め方について、事前に準備するためのいろいろな考え方をお伝えしようと思います。
ちょっとその前に…「誰が名前を決めるのか?」問題
我が家の場合は、私とダンナで決めました。でも、「代々おじいちゃんが決めることになっている」なんて家もあったり、「お寺さんに決めていただく」なんて方もいたり、意外といろいろあるようです。
でも、いちばん一緒にいるのはパパとママ。誰が決めるか、ということについても含め、どうするかは自分たちで決めたい、という人が多いのではないでしょうか。妊娠もある程度落ち着いた時期になったら、事前にしっかり話し合っておくことをオススメします。では、ここからは、名前の決め方について、
名前を決めるうえで、大事にすることは?
名前ってみんなどうやって決めたのでしょう?これは、パパやママによっていろいろですが、「大事にすること」がそれぞれあるみたいです。
“音”を大事にする派
毎日、何回も呼ばれることになる名前。もちろん、いろんなところに“名前を書く”機会も多いですが、それ以上に“耳にする”ことのほうがはるかに多いです。だから、“音”を大事にする人は多いみたい。「たくや」なら「たっくん」、「かすみ」なら「かっちゃん」みたいに、音はニックネームにも影響しますしね。頭文字の音、文字数はもちろん、最後の文字の母音などによっても、印象が左右するそうですよ。
名前に影響する音について、まとめているサイトがありました。
1.【あ】から始まる名前:オープンで明るく自然体
息を止めたりこすったりせず、声帯の響きだけで出す自然音。「あ」は口を開ける心地よい開放感があり、のびのびとこだわりがなく、あっけらかんとした性格に育ちます。
男の子:アキラ、アツム、アサヒ、アキヒロ
女の子:アヤカ、アイ、アミ、アオイ
2.【い】から始まる名前:一途ながんばりやさん
舌の根元から中央に向かって、強い緊張感をつくりながら出す「い」の音。口の奥から前に向かって強く押し出すように発音するため、ひたむきで前のめりな性格に育ちます。
男の子:イツキ、イタル、イッセイ、イブキ
女の子:イズミ、イオリ、イクミ、イトセ
3.【う】から始まる名前:内なる力を秘めたクリエイター
舌をくぼませ、力を集中して発音する「う」。強い力が内向きに働くため、独自の世界観を自分の中で熟成させていくクリエイティブな性格に育ちます。
男の子:ウキョウ、ウイチロウ、ウシオ
女の子:ウミ、ウララ、ウタ、ウノ
4.【え】から始まる名前:知的でエレガント
舌を平たくして、口の奥に引き下げるように発音する「え」。一歩下がって周囲を眺め、物事の本質を見抜いたり、物事を客観的にとらえる分析的な性格に育ちます。
男の子:エイタ、エイスケ、エイシン、エイト
女の子:エマ、エリカ、エミ、エリナ
5.【お】から始まる名前:おおらかで寛大な大物
唇をすぼませながら、口の中に大きな空間を作って音をひびかせる「お」。包み込むような優しさ、安定感を感じる音です。包容力や存在感のあるリーダータイプに育ちます。
男の子:オウスケ、オウガ、オサム、オウタロウ
女の子:オトハ、オリエ、オウカ、オトミ
6.【か行】から始まる名前:クールでドライでカッコいい
のどをキュッと絞って発する「か行」の音。息が口の中に強くぶつけられ、素早く駆け抜けるため強さやスピード感抜群。目標に向かってジャンプする瞬発力のある子に育ちます。
男の子:カイト、ケンタ、ケイスケ、コウセイ
女の子:カノン、カホ、ケイコ、ココロ
7.【さ行】から始まる名前:爽やかで清潔感いっぱい
息を舌の上にすべらせて出す「さ行」の音。息をシャワーのように噴出させるので、光が拡散するようなイメージもあります。爽やかでスマートにふるまえる子に育ちます。
男の子:サトシ、ショウ、スバル、ソウタ
女の子:サアヤ、シホ、スズネ、セリナ
8.【た行】から始まる名前:パワフルで粘り強いリーダー
舌に息をため、上あごにぶつけて叩き出すように発音する「た行」の音。強いパワーだけでなく、舌の唾液をはがすようなしっとりした粘性も備え、一歩一歩積み重ねるしっかり者に育ちます。
男の子:タケル、ツヨシ、テッペイ、トウマ
女の子:タマキ、チアキ、ツムギ、トモカ
9.【な行】から始まる名前:親しみやすい愛されキャラ
上あごを舌でやさしくなでるようにして出す「な行」の音。N音から始まる名前を口にすると、やさしくなでられるような親密な感情が生まれ、誰からもかわいがられる子に育ちます。
男の子:ナオキ、ナツキ、ノゾム、ノリユキ
女の子:ナナミ、ニナ、ネネ、ノゾミ
10.【は行】から始まる名前:ほんわかふわふわの癒し系
喉をこすりながら、温かい息をゆっくりと口もとへと運ぶ「は行」の音。「ハ〜」とかじかんだ手を温めたり、「フ〜」とスープを冷ましたり、ほんわかとほどよい距離感で人に寄り添う癒し系の子に育ちます。
男の子:ハルト、ヒロト、フミヤ、ホクト
女の子:ハオト、ヒナタ、フウカ、ホノカ
11.【ま行】から始まる名前:お母さんのような頼られキャラ
口の中にやわらかく満たした息を、鼻腔に響かせて出す「ま行」の音。ハミングのようにふっくらとした幸福感と安心感を与えてくれます。信頼され、面倒見のいい子に育ちます。
男の子:マサヨシ、ミキト、ミナト、モトキ
女の子:マナミ、マユ、ミサキ、メイ
12.【や行】から始まる名前:やわらかくやさしくゆったり
「ィヤ」「ィユ」「ィヨ」と、母音「イ」を変化させながら出す「や行」の音。曖昧でゆらぎのある弛緩した音は、やさしい開放感に満ちあふれています。人当りがやわらかく懐の深い子に育ちます。
男の子:ヤマト、ユウマ、ユウキ、ヨウヘイ
女の子:ヤヨイ、ユリナ、ユカリ、ヨシノ
13.【ら行】から始まる名前:知的でスタイリッシュ
舌を花びらのような形にして、ひらりとひるがえしながら発音する「ら行」の音。華やかさの一方で、口を技巧的に動かして発音するため、知的でスタイリッシュな子に育ちます。
男の子:ライト、リク、リョウタ、レン
女の子:リコ、リナ、ルカ、レイナ
14.【わ】から始まる名前:サービス精神旺盛な個性派
「ゥア」と母音を変化させながら発音する「わ」の音。「ウ」の緊張感を、一気に「ア」へ押し広げて発音するため、ふわっと膨らむイメージの音です。わっ!とダイナミックに人を楽しませる子に育ちます。
男の子:ワタル、ワク、ワカアキ、ワヘイ
女の子:ワカ、ワカバ、ワカナ、ワコ
15.【が行】から始まる名前:凄みのあるカリスマ
喉をギュッと絞るようにして出す「が行」の音。喉元を締め上げられるような感覚がするので、無意識に脳に偉大さや凄みを感じさせます。周囲がひれ伏すような迫力のあるカリスマ性のある子に育ちます。
男の子:ガクト、ゲンキ、ゲンイチロウ、ゴウタ
女の子:グミ、グリコ、グエン
16.【ざ行】から始まる名前:お茶目でモテる人気者
口の中で舌がふっくらと膨らむ「ざ行」の音。豊かで高級感のあるイメージ、育ちの良さを感じさせます。発音したときに口の中に風が起きるため、にぎやかさのあるお茶目な子に育ちます。
男の子:ジュン、ジュンイチ、ジュンペイ、ジョウタロウ
女の子:ジュリ、ジュリア、ジュンコ、ジュンナ
17.【だ行】から始まる名前:どっしりと風格のある大物
上あごに舌をやわらかくぶつけて出す「だ行」の音。振動音が口の中にとどまるので、重く動かないどっしりとしたイメージがあります。大樹のような安心感のある子に育ちます。
男の子:ダイキ、ダイスケ、ダイゴ、ダイチ
女の子:ドナなど「プレママタウン 名前が性格をつくる!“語感”名づけのススメ。」から引用。
18.【ば・ぱ行】から始まる名前:元気はつらつパワフル
くっつけた唇を息で破裂させて出す「ば行」「ぱ行」の音。唇を刺激するので食や成長、繁栄や繁殖のイメージです。イキイキとした生命力を周囲にふりまく、元気はつらつな子に育ちます。
男の子:ビン、ブンタ
女の子:ベニ、ベニオ
“画数”を大事にする派
日本人ならでは、というのが、画数派。漢字、ひらがな、と、いろいろな字を使う日本ならではですね。これについては、名字から、良い画数となりそうな組み合わせを探し、そこから漢字を探していくことが多いよう。また、良い画数というのは、一般的には、天格、人格、地格、外格、総格というものを見るのですが、細かくは占いの方法によっても違いがあるようです。
私は、自分の名前を占って、結果がいいものを信じて、その方法にならいました(笑)ただ、結構画数を合わせるのって難しかったりするので、ある程度候補があるなら、その候補でいい結果になる占い法を信じる、というのもひとつだと思いますよ。同じ画数の漢字については、今はネットでいくらでも調べられますが、本もたくさん出ています。私は、漢字を探すにあたっては、本を活用しました。一度にざっと見られるので、パソコンよりも探しやすかったです。
ちなみに、うちの場合は「音」を先に決めました。それに合うように、画数に合わせて探したのですが、結構大変でした。先に書いたように、考える画数が5種類もあります。(天格については決まっているので残り4種類ですが)ちなみに、先に書いた5つの格というのは、こんなものです。
1.天格
姓の画数。これは、すでに決まっているものです。これと、総画は、結婚して変わる画数でもあります。
2.人格
姓の最後と名の頭文字の画数を足したものです。内面的な部分で、中年期の運勢に影響を与えると言われています。
3.地格
名の画数です。基本的な部分を表し、幼年期からの運勢で、成長過程に強い影響を与えるため、性格、才能、金運、適職などにかかわる部分とされています。
4.外格
総格から人格を引いたものです。異性・職場・結婚など、対外的な要素を表すとされています。人間関係に関わるので、吉数であればよき友人、配偶者などに恵まれると言われています。
5.総格
姓と名の総画数です。全体運・生涯運を表すとされています。晩年に影響を与えるといわれています。
なんとなく気づいているとは思いますが、良い画数の組み合わせって、結構パターンがあって、何画の組み合わせならいいのかとか、そもそも何文字の名前?とか、ややこしや〜!です。ちなみに、姓名が1字だと、“霊数”として1を足したりする考え方もあるので、どれを参考にするかでも違ってきます。
私は、実際に考え出したとき、紙で書いていたら訳が分からなくなったので、エクセルで計算してパターンを出しました。さらには、吉数、といわれる画数でも、吉となる内容が様々。例えば、13画なら人格者、とか、15画なら信用を得る、とか、23画なら社会的に評価される、とか。
ですので、結局、考えた名前が、吉数に合っていればラッキー、くらいの考え方でもいいのかもしれませんね。あくまでも、占いの範疇ですから。
ちなみに、どうしても困った!というときには、漢字には“旧字体”というのもあって、画数が通常の文字と違うこともあるので、この辺もうまく活用するといいかもしれません。
“その子の印象”を大事にする派
「名前はその子を表すものだから、その子にマッチするものを」と考える人もいます。私の友人は、「産まれた子の顔を見たら、名前が降ってきた!」なんて言っていました。最初から、それを大事にしたいから名前は決めないでおく、という人もいるし、準備しておいたけど、顔を見たら違う名前が思いついた、という人もいるよう。
いずれにしろ、その子を見て決めるのだから、きっとその子に合った名前になるでしょうね。ちなみに、私も「顔を見たら降ってくるでしょ〜」と思っていたのですが、いざ産まれてきた子の顔を見て、ビビビッ!とは来ませんでした(笑)準備しておいてよかった〜。あ、でも、準備した中から、その子に合ったものを選びましたよ。
“産まれた時期”にちなんだ名前にする派
例えば、春に産まれたから、“さくら”にするとか、冬に産まれたから“ゆきと”にするとか、季節を絡ませた名前にする人もいるようです。その子が産まれた季節が想像できて、なんとなく、その子のイメージにもつながるかもしれませんね。夏に産まれて、活発な子になってもらいたい!と思っているとか、季節のイメージと合っていると、名付けとしてマッチするかもしれませんね。
有名人から頂戴する派
これも、名付けとしては、結構メジャーでしょうか。例えば、その年に活躍したスポーツ選手から頂いたり、伝説と呼ばれるような有名人から頂いたり。“その年の流行の名前”の上位に来たりするのも、有名人からの名前が入っていることが多いようです。あんな人のように成長してもらいたい、という親の願いが込められている名前なのかもしれませんね。
まとめ
どうでしょう。ここまでお読みいただき、「名前を付けるのってムズカシイ〜!!」って感じる方もいるかもしれません。でも、まだ時間があるなら、せっかくなので、楽しみながらたっぷり考えましょう。話し合っているうちに、産まれてくる子への愛情も、一層増しますよ!
最後に、出生届について
無事に産まれてくれて、名前が決まったら、出生届を出して、その子の名前を世の中にデビューさせてあげましょう!戸籍法第49条により「出生の届出は、14日以内(国外で出生があったときは、3箇月以内)にこれをしなければならない。」とされています。ですので、産まれてすぐで大変ですが、14日以内(出生日を含む)に市区町村役場へ提出しましょう。
ちなみに、14日目が市区町村役場の休日にあたるときは、その休日の翌日まで(連休の場合は連休明けの日まで)となります。どうしても名前が決まらなかった!もうちょっとだけ待ってもらいたい!というときは、名前の欄に「未定」と記載する方法もあります。名前が決まったら、追完届を提出してください。子供の戸籍には追完届を提出した事が記載されますが、こ別の市区町村へ転籍すれば新しい戸籍には残りません。