さて、結婚してラブラブだったあの美しい妻も、時が流れて子供を産み、いざ育児が始まるとどうなるでしょうか?はいそうなのです。
子育てが多忙になると。なかなか旦那さんに構ってあげたくても、そのような時間はありません。そう、女性はあなたの[恋人]から、結婚を経て[妻]になり、子供を授かり「母」になるのです。男性も、もちろん「彼氏」から「夫」やがて「父」とならなければなりません。
「令和」と新しい元号を迎えて、家族形態の多様化が進んでいます。今は皆さんご承知のように、「核家族」(子供と親だけの世帯)が増加しています。今日は忙しい妻から夫へ依頼される「お手伝い」について、自身の経験も踏まえてお話したいと思います。題して「お手伝いの流儀」です。
少しお話にお時間賜りましたら幸いです。
目次
洗濯物と洗い物は「家事で最もストレスを感じる作業」
最も身近な家事といえば、食事後の洗い物や洗濯ではないでしょうか。昨今「イクメン」という言葉が流行りに流行っています。芸能人やママさんタレントが父親の子煩悩さを過剰にアピールする時代に突入しました。
育児を妻に任せているそこの貴方は、目を閉じると妻から「みんなのお父さんは洗い物や洗濯物、手伝って当たり前なのだから。少しは手伝ってよ。」なんて声が聞こえてきませんでしょうか?実際に共働きの家庭、専業主婦の家庭問わず、毎日の作業である洗濯や洗い物は「ストレスの一つ」であり、やりたくないと考える人も多いのではないでしょうか。
もちろん食べたらスグ寝たいです。夫の気持ちもわかります。
さて、ここからが本題です。この日々の洗濯や洗い物に「24時間労働である育児」が重なったらどうでしょうか。「食事くらいは頑張ってつくるから、せめて洗物してくれたら。」「土日くらいは洗濯物、洗って干して、畳んでくれても。」なんて妻からの思いがSOSとなって、形となり、夫の皆さんへ「洗濯」や「洗い物」が依頼されるのです。
今は夫も育児に参加する育休を推奨する文化やイクメンが理想の令和の男性像になっていませんか?この世の中において、「仕事しているのだから、お金稼いでいるのに」なんて昭和、平成の考えは必ずしも通用しない時代になってきています。もちろんわかります。夫の言いたいことも。
ですが、妻の周りの「情報」は違います。「イクメンの過剰な情報」が溢れています。さも「洗濯」や「洗い物」なんて手伝って当然??的な印象さえ受けます。令和を生きる男性諸君へ、「核家族化」が進むこの令和は「仕事」だけではなく「育児」の「両輪」を回すことも大切ではないでしょうか。
出来ることなら良い塩梅(案配)で、少しでも妻のストレスを軽減させたいと、努力をしようと思った人も、渋々かもしれませんが、「洗い物」や「洗濯」を「手伝う」と引き受けたと仮定してこのお話を進めていきます。
洗濯物と洗い物は「実は最も難しい作業」である
夫が最も勘違いしやすい原因は「洗い物や洗濯物は簡単な単純作業である」と思い込んでいる事ではないでしょうか。まず、洗濯についてお話をします。
洗濯は「育ってきた環境要因」も重なり、実は「妻の流儀」にあふれた作業の一つです。はじめに洗濯といっても、洗濯機が洗ってくれる前にすることが沢山あります。洗剤と柔軟剤の比率しかり、下着の分類はもちろん、「手洗いの服は除く」という作業があります。これを意識せずに、夫がスイッチを押して洗った日には大変なことになります(笑)。
次に洗い終わったあとの作業として、子供の服の畳み方や、妻の服(最近はオシャレすぎて畳み方に困る服)の「畳み方」もあります。そして洗濯物をしまう場所まで「正確」に入れて、ようやく洗濯が完成するのです。
つまり「分類」して⇒「洗剤の配合比(女性は匂いに敏感)」を考え⇒「回す」⇒「干し方」⇒「畳み方」⇒「最後は正確な場所に綺麗に整頓」と、これらを妻のやり方を完璧にコピーできて初めて「感謝」されるのです。
そう、「洗濯は職人顔負けの作業」であり、ましてや、妻の代わりに「妻の流儀」を模倣するには「一朝一夕」では、できない作業なのです実は洗濯とは、とても「難しい作業」なのです。
夫の独りよがりのイクメン活動は妻を怒らせる
つまり、
ただ洗濯機に「洗剤を入れて回した」。
ただ「干した」。
ただ「洗濯物を畳んだ」。
これのどれか一つをやって「俺は家事を手伝ってあげている。」は通用しません。これらの「独りよがりのイクメン活動」は、妻のストレスを軽減させる「お手伝い」ではなく、逆に手間を増やす事になり、結果として「時に妻を怒らせる」のです。
ですから、これを「洗い物」に置き換えてみると、「完璧に泡が残らず」「食べカスが一つもなく」その後、正確に「整頓」して初めて洗い物が「完了」するのです。そうなのです。実は「食器の洗い物」も職人顔負けの作業です。ただ洗っておいとけば良いのではありません。
実際に妻が夫の洗い物を「やり直す」なんて事もあるのです。これでは、逆に妻のストレスは増し、逆に怒らせてしまいます。
軽々しく家事を手伝わない覚悟が必要
夫は家事の大変さを「軽く」考えすぎている可能性がありませんでしょうか。「一人暮らしの時の家事」と「育児が重なった家事」は同じ「家事」においても意味が異なります。つまり上記で述べたように「洗濯」「洗い物」も「妻の流儀」に出来る限り応える必要があり「夫の個人のやり方」では、必ずしも妻から褒めてもらえないのです。
まず、「家事」は難しい作業であることを考える必要がありますし、時には安易に引き受けない「覚悟」も必要です。男性は概して力仕事が向いていますので、家事以外のところで活躍するのも一つの手です。
まずは妻と妻の母から学ぶ姿勢
とは言っても、「洗い物」「洗濯」は妻から任されやすい作業である事はかわりません。どうしても引き受けなければならない時には「学ぶ姿勢」が大切です。「育ってきた環境要因」と上記で述べました。
つまり大切なことは、「妻の実家の流儀」と「夫の実家の流儀」が異なる場合があります。たとえば「服は裏向けて干す」だとか、「靴下は足先から干す」などです。夫婦とはいえ、「育ってきた環境が異なる」と、この「当たり前」が異なります。
この「ボタンの掛け違い」が起こると、お手伝いが時に「二度手間」となり、完成レベルの差によって「妻の不満」はたまり、「夫の不満」も増す負のスパイラルに陥ります。
手伝って怒られたら、夫も良い気分になんてなれません。妻の流儀に合わせるためには、まずは「妻や妻の母のやり方」を教えてもらいましょう。それが「育児」で忙しい妻を癒す「真のお手伝い」となるのです。
謙虚、素直、感謝を忘れない事
これは夫にだけでなく妻にも言えることですが、常に「謙虚」、「素直」、「感謝」の気持ちを忘れてはいけないという事です。「育児しているから」「仕事しているから」では、いつまでたっても「やってあげている感」が抜けません。
夫は「育児」「家事」に対しては素人であり、妻は教えてあげる必要があるのです。一方で夫も「家事」はやって当たり前、「単純作業」だと思ってはいけないという事です。
お互いを「思いやり」大切なお子様の為に「良好な夫婦関係」を保つ事が大切ではないでしょうか。お互いの「正義を貫く場合」ではなく、「共存」「共栄」していく関係が「理想」といえるのではないでしょうか。
寄り添い出来る範囲でお手伝いをする。育児の感謝を忘れない事
「妻を怒らせないお手伝いの流儀-洗濯と洗い物」について夫が学ぶべきポイントを述べさせていただきました。妻からお願いされるお手伝いは「難しい作業」です。人の完成度は「十人十色」です。男性諸君は引き受けた仕事は途中で投げ出すことなく最後までやり抜いていただきたいと思います。そしてそんな夫を温かい目で励まし、成長させてあげられるように妻も振舞っていただけたら幸いです。
是非、この「お手伝い」の機会に良好な関係を構築していただければと思います。最後までお付き合いいただき誠に有難うございました。