初めての妊娠・つわり・出産・さらに、赤ちゃんが産まれてからは3時間おきの授乳で寝不足・・・子育てママさんは大忙し!でも、「少し落ち着いたら、旅行に行きたい!」と考えている方も多いと思います。
しかし赤ちゃんを連れての初めての旅行は、いつから行っていいの?どの程度の移動距離なら大丈夫?気を付けないといけないことは?などわからないことだらけ。
そこで今回は、 筆者の経験を踏まえながら、赤ちゃんと旅行するタイミングや注意する点・旅行に必要なものなどについてご紹介していきます。赤ちゃんと一緒に旅行を思いっきり楽しめるように、ぜひ参考にしてみてください!
目次
赤ちゃんもだけど、もっと大事なのはママの体調!
初めての旅行で赤ちゃんのことばかり尊重しがちですが、ママの体調も考えて時期やプランを考えましょう。産後1か月程度は産褥期と呼ばれ、動きすぎてしまうと産後の回復に影響を与えるため、この時期は避ける方がよいでしょう。
産後の回復には個人差があるためご自身の体の声を聞き、旅行の計画を立てましょう。ママの体調も配慮して、産後3か月ほどして母体が落ち着いたころには赤ちゃんとの生活にも慣れてくるので、早くてもこの頃に。
焦らずプランをたてるのがベターです。また、産後は疲れやすくなっているので無理のない計画を立てることをおススメします。
赤ちゃんはいつから旅行に行っていいの?
赤ちゃんが旅行に行ける月齢は特に決められていません。しかし、出産後すぐだと赤ちゃんもまだ小さく体調が万全ではありません。
赤ちゃんとママの体調のことを考えると、産後1か月検診が終わって赤ちゃんの首が座り、離乳食が始まる前の3・4・5ヶ月頃からが旅行に行くには良いタイミングです。
5ヶ月を過ぎると、離乳食のことを考える必要も出てきます。レトルトの離乳食を持っていくのか?ホテルは離乳食の対応があるのか?ホテル以外で食事をすることもあると思うので、その時はどうするのか?など。1回食であればどうにか対応はできるとしても、それが3回食となると考えただけで気が遠くなる・・離乳食はお子様によって進むペースも違うので、早く旅行に行きたいと考えている場合は離乳食が1回程度のうちの方が計画は立てやすいようです。
また、いきなり赤ちゃんを旅行に連れて行くとびっくりしてしまします。散歩に連れていくなど、ある程度外に慣れさせてから旅行に連れて行くようにしましょう。
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旅行の季節にも配慮しましょう
赤ちゃんとの旅行を計画する際、まず気を付けたいのが「旅行をする季節」になります。暑すぎる夏だと赤ちゃんが熱中症になりやすかったり、気温の低い冬の時期だと風邪を引かせてしまう可能性も高くなったりします。生後半年程度は、赤ちゃんは体調を崩しにくいといわれますが、まだお腹の中から出てきたばかりの赤ちゃんは外の環境の変化に順応ができないのでママが配慮してあげましょう。
さらに、夏や冬だとママさんやパパさんも赤ちゃんを連れて移動するのが大変になってしまいます。春先や初秋など、ちょうどいい気温の時期に旅行に行くのがおすすめです。
移動距離と旅行の期間は?
あまり長距離の移動になると、赤ちゃんはもちろんママもパパも疲れてしまします。赤ちゃんを連れて移動するということは、大人ひとりの手が塞がってしまします。さらに着替えやオムツ、ミルクなど、大人だけの旅行に比べ荷物も多くなります。お子様によっては、普段と違う環境では寝られないことや生活リズムが崩れてしまうことがあります。
“リフレッシュのつもりで旅行へ出かけたのに疲れだけが残ってしまった”なんてことにならないように、初めての旅行は、まずは近場で計画し、期間も長すぎないよう気を使う必要があります。帰省などママやパパがゆっくりできる環境へ行く場合でなければ、長くても2泊3日程度までがよいのではないでしょうか。
ちなみに筆者は、子どもが7か月の時に100キロ程度離れた場所へ2泊3日で旅行へ行きました。観光が目的ではなかったので、大人とはゆっくり最低限の目的は達成でき、子どももぐずることなく無事に初めての旅行へ行くことができました。
オススメは車移動!
オススメは、やはり車。ベビーカーなど大きな荷物も運ぶのが簡単、必要のないときは車内へ置いておけるというのが1番のメリットになります。他にも周りの目を気にすることなく赤ちゃんのペースに合わせて、お腹がすいたらすぐに授乳ができ、どんなに泣いても周りの目を気にする必要がないのはママやパパの精神的に利点となるでしょう。
車移動の際は、車内でもオムツ替えができるよう撥水のおむつ替えシートを持っているとさらに便利です。また、休憩ができるポイントを事前にチェックしておいたり、渋滞に巻き込まれないよう移動の時間帯を配慮したりすることが、移動もスムーズにいくポイントになります。
他の交通手段は?
でも、行先によって車は難しいということもありますよね。どうしても公共交通機関を利用して移動しなければならないという場合の注意点も記載します。
まずは、飛行機を利用するというのは、短時間で長距離移動できるというのが利点ですが、子どもが騒いだ場合に逃げ場がないのが難点です。赤ちゃん連れの場合は、フライト時間は3時間程度までがオススメ。お子様によっては気圧の変化に敏感で泣き止まないこともあることは知っておきましょう。機内で飽きずに過ごせるように、おもちゃやお菓子等の準備も忘れずに。
機内には、赤ちゃん・子連れ向けサービスがありますが、事前に予約が必要なものが多いので「どんなサービスがあり手配はどのようになっているか」確認をしておきましょう。座席は事前予約をしておくことをオススメします。ちなみに、乗り込む際は、優先的に先に乗らせてくれることが多いので、知っておくといいかも。その他、バシネットなどは数に限りがあるので、特に早目に手配をしましょう。
それでもフライト中、もし泣き止まなかったら、と心配ですよね。そんな時は、席から離れて立ち上がって抱っこひもで抱っこしていたりはできますし、航空会社ならではのおもちゃをくれたりする航空会社もあったりするので、なんとか対処はできそうです。
そして、空港までのアクセスについてもどんな方法で行くか一緒に計画をしましょう。公共交通機関を利用する場合は、ラッシュ時間等に移動がぶつからないような配慮も必要です。
次に、新幹線や特急電車での移動の場合、長時間の電車旅は周囲への配慮が必要になるので少し大変です。ただ、座席をどこにするのかで快適さは変わってきます。赤ちゃん連れの場合は必ず座れるように指定席がオススメ。私がオススメする座席は、「出入り口付近」「窓側よりも通路側」です。荷物の持ち運びが楽な上、子どもが泣き出したり、飽きてきたりした場合などにデッキに直ぐに出られるというメリットがとても大きいです。
そして新幹線の場合は、進行方向に向かって一番後ろの席がおすすめ。座席の後ろに空間があるので、ベビーカーやかさばる荷物を置く事が出来ます。逆に進行方向に向かって1番前の席は、前に人がいないので気分的には楽ですが、目の前が壁で圧迫感があり、テーブルの形状によっては、赤ちゃんを抱いて乗るには大変邪魔になるというデメリットがあります。
忘れず持っていきたいもの&持っていきたい便利グッズ
まず、必需品で忘れがちなのは母子手帳と保険証です。赤ちゃんは大人に比べて体調を崩しやすく環境の変化に順応できないこともあるので忘れずに持っていきましょう。さらに、備えあれば憂いなしという程度の気持ちで宿泊先の医療機関も事前に調べておくことをおススメします。
持っていきたい便利グッズとしては、ウェットティッシュや除菌シート、ジップ付きのビニール袋です。観光などで外にいる時間が長いようであれば、季節に合わせ、虫よけスプレーや日焼け止めも忘れずに。
それから、ミルクを飲むことがあるようであれば、使い捨ての哺乳瓶も便利です。消毒済みのものが個包装になっていて、毎回消毒する手間がありません。これにブロックタイプの粉ミルクを用意すれば、いつもよりミルクの準備がラクになるでしょう。
ただし、普段の哺乳瓶と乳首の感じなどが違うとミルクを飲むのを嫌がる赤ちゃんもいるので、事前に使い捨てのものでも飲むことができるか、使い捨て哺乳瓶でミルクを作る練習も兼ねて、赤ちゃんも練習してみるといいと思います。この他、液体ミルクもありますが、重かったり、飛行機などの持ち込みができるか不安もあったりするので、行程を考えながら選択しましょう。
でも、あれもこれも持って行くよりは、軽量化を意識して
細かい持ち物はこちらでは割愛させていただきますが、荷物を減らせるための工夫について何点か書かせていただきます。
まず、公共交通機関を利用する場合は、大きな荷物は事前に宿泊先に送ってしまうと移動が楽になります。二日目以降のおむつや着替えなどでしょうか。“バスタオルを持っておくと便利”という意見も多く見ますが、かさばるのが現実。
個人的には、代用品として“薄めのおくるみ”がおススメ。寒いときは防寒に、日差しが強い場合は日よけに、いざという際はおむつ替えシートの代用に、もちろん寝る際などに必要なタオルケット代わりに、と、とても重宝し、バスタオルよりかさばらないので持ち運びにも便利!というのが個人的な感想です。ただ、真冬の場合はそうもいかないので注意してくださいね。その他、荷物を減らす工夫として、
・食事用のエプロンは使い捨てのものを使用する。洗濯の手間も省けて一石二鳥!
・離乳食は足りなければ現地で調達するくらいの気持ちで準備する
・オムツは100円均一などで売っている圧縮袋を使ってなるべく小さく
・着替えは現地で洗濯すると考えて最小限に
などがあげられます。
最後に
今回は、赤ちゃんとの旅行準備について書かせていただきました。はじめは心配事も多くあるかと思いますが、初めての旅行はやはり思い出深いもの。無理せず、焦らず徐々に計画を立て楽しく気晴らしができたら最高ですね。
筆者は子どもと初めて飛行機に乗った旅行では、ビジネスマンだらけの時間帯の国内線で、乗った瞬間に子どもが泣き出し、そこから泣き止まない・・客室乗務員の方も「なにかお手伝いがありますか?」なんて声をかけてはくれるもののこの状況は変わらない・・なんて経験もしました。
結果、隣のお客様を違う席に案内していただき焦る気持ちは軽減しましたが、着陸後に通りがかりのマダムが「気にしなくていいのよ、旅行楽しんでね」なんて声をかけてくれるという、何とも心が温まるような経験へとつながりました。これは子連れでしか経験のできないことであり、大人だけの旅行より子連れ旅行の方が旅先で人とのかかわりが増えたようにも感じます。
この経験が、子どもにとってもよいものであり、私たち親を成長させてくれるものであると思うので、“大変だけど子連れ旅行はやめられない!”というのが筆者の思いです。
それでは、皆様のお子様との旅行が、よきものとなりますように。