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働くシングルママを応援したい!シンママが主人公の泣けて笑えるコミック3選

こんにちは、マタギちゃんです。

今日は、私の大好きなマンガを紹介させていただきます。

子育てエッセイコミックや4コマなどは、SNSで数多く発信されており、人気のインスタアカウントやツイッターアカウントがたくさんありますよね!でも、働くシングルマザーが仕事や恋や育児に奮闘するストーリーの長編をガッツリ読んでみるのはいかがでしょう?

私自身はシングルマザーではありませんが、子供の通う保育園にも何人かのシンママさんたちがいるし、私の仕事仲間にもいます。

夫が存在していても、育児と仕事、主婦の兼業はけっこうきついものがある日々。シングルでそれを両立させているママやパパたちには本当に尊敬の念を抱かずにはいられません。

そこで、シングルマザーに限定してしまいますけど、そんな頑張るママたちを応援したい、という気持ちで、がんばっているシンママが主人公の「泣けて笑えるマンガ」を3本紹介したいと思います!

不思議な能力を身に着けたママが大活躍!「キクミミ」川口まどか作

岩波未々は4年前に夫と死別してから、娘と息子を女手ひとつで育てていた。「好きな人ができた」と離婚しようとした亡き夫の残像と頭痛とともにくる右耳に違和感にときおり苦しめられていた。

そんなあるとき、未々はついに仕事場で倒れてしまう。

病室で目を覚ました未々は、医師から「少し貧血気味だった」と診断されるが、これを境に右耳から人の心が聞こえることに気づいてしまう。

そんな未々のところに、娘とその友人がお見舞いにやってきた。ふたりの心の声から、パパ活をしていることが判明。

母としてなんとか阻止しようとするが――。(コミックシーモア作品紹介文より) 

https://www.cmoa.jp/title/170413/

この作品の作者の川口まどかさんのことは、「死と彼女とぼく」という、オカルトマンガで知ったのですが、この漫画、ただのオカルトではなく、非常に泣ける人間ドラマなのです。

絵はそれほどうまい作家さんではないのですが、資料や妖精たちなどに、とっても迫力があり、少ないセリフやモノローグ使いにも関わらず、お話には説得力があり、毎回う~ん、とうならされる力があります。

文庫本でそろえて、大事にしている作品であります。

そんな作家さんが、「人の心の声を聞こえるようになってしまった中年のおばさん」を主人公にしたファンタジーを描いている、というので早速読んでみました。

おばさんが主人公の漫画自体珍しく、数少ないのですが、やはり実力はお墨付きの川口さんの作品!猛烈に面白いです。

あらすじは、夫亡きあと娘と息子を女手一つで育ててきた母親が、過労で倒れて意識が戻ると、なんと他人の心の声が聞こえてしまう体質になっていた!という始まりで、いままで映画「ハートオブウーマン」などでよく描かれているファンタジー要素なのですが、この作品はそのファンタジー要素以外のものがめちゃめちゃリアルなのです!

高校生の娘は、悪い友達(ここが恐怖ポイント)にそそのかされ、パパ活(昔でいうエンコー)をしようとしています。それを知った主人公の母親が、体をはって阻止しようと奔走するのですが、スリル満点です。

娘の方も、反抗期という理由以外にかなり母親を嫌っており、その裏付けにもうなづけます。

「父親がいない分、私がしっかりしつけないと、世間に出てから不幸な目に遭わないように…とくに女の子は要注意。世間の悪意から身を守らないといけないのだから…」そんな母親の愛情や頑張りが裏目に出て、娘は見事に「弟だけに甘い、厳しくてうざい母親。私は愛されてない。母にとってどうでもいい子供なんだ」とこじらせていくのです。

これは、すべての娘を持つ母親には無視できない題材ではないでしょうか?私も恐怖で身が凍りました。

「お金。お金さえあれば、この口うるさい母親が仕切る家を出ていける」

つい最近も、中学生の女の子が家出?をして全国に公開捜査されていましたよね?女の子は昨今、SNSなどで恰好の標的にされます。危険性を教えていても、あの手この手でだまそうとする悪魔みたいな大人に誘惑されてしまうことは防げないのでしょうか?

そして、最も恐ろしいのは、悪い友人です。次から次に主人公を襲うピンチに、ドキドキハラハラさせられてしまいます。

救いは、今のところまっすぐに育っている息子と、ちょっとクールでかっこいい上司の存在です。味方になってくれれば心強いな!

頑張るシングルマザー、心やすまる結末が訪れてほしいですね。

シングルマザーでも恋はしていたい「ママに王子は要りますか?」芹沢由紀子作

まもなく初めての出産なのに、我が子に全く興味を示さない夫の存在、逆子が治らずパニクるえみほ・35歳。彼女を救ったのはイケメン鍼灸師の佐原先生だった──。無事出産しホッとしたのも束の間、家事も育児も一切しない夫と別れ、えみほはシングルマザーに。何かと支えてくれる佐原に恋心を抱くも、1人きりでの育児と仕事に憔悴の日々。そんな中、仕事の取材で登録したマッチングアプリ。そこで知り合ったヤリ目ナンパ師・亮平に狙われてしまいデートするハメに…(コミックシーモア作品紹介文より) 

https://www.cmoa.jp/title/173858/

この作品、実は私が芹沢由紀子名義で描いている作品で、自身のプロモーションになってしまうのですが、がんばって毎月描いているので紹介させてください!

主人公のえみほは、好みの男性にアタックの末、妻の座を射止めました。数年後、夢だった仕事でも独立し、順風満帆の人生と思われましたが、落とし穴は、せっかくの(想定外の)妊娠を喜ばず疎ましく思う夫でした。

人生に疑問を持たず幸せに生きてきた主人公が、「子供は作らないよ」と宣言していたはずなのに、いざ35歳で妊娠したとき、彼女には「おろす」という発想はありませんでした。「産みたい」その夢を、伴侶であるはずの夫が応援してくれなかった。そして彼女はシングルマザーとして生きる決断をする──

初めての育児は苦労の連続。でも、子供を持ったことに後悔などみじんもない。これはこれで幸せな生活ではあるけれど、やはり一人きりでの育児はツライ、支えてほしい。そんな魂の叫びをを無視できなくなったとき、主人公の葛藤が始まるのでした。

私は今まで少女漫画や、ティーンズラブといった、若い女性が主人公の作品を描いてきたのですが、自分もアラフォーとなり、子供も生まれて、今までタッグを組んできた担当編集さんから新しい編集さんにバトンタッチをしたのを機に、「大人女性が主人公の作品をやってみましょう」という新しい編集さんの発案で、この作品をスタートさせることにしました。

子供を育てたこともない作家はさすがに育児物は書けないと思うので、私には新しい挑戦でしたが、「育児と恋愛を両立出来るのか」というテーマに切り込んで作品を作ることにしました。

実際、新しく組んだ担当編集者さんは、男の子を一人で育てているシングルマザー。彼氏との恋愛と、母親である自分の気持ちの切り替えに悩んでいる、というお話をよく聞いていて、女性としては子供の有無に関わらずとても共感できる内容でした。

担当さん自身、自分たちのような頑張っているシングルマザーを励まし、応援できる作品を作りたい、という思いがあったようです。

10代~20代の主人公の恋愛ものばかり20年以上描いてきた私は、最初「35歳以上のアラフォーの主人公の恋愛もの」と指定されて多少の戸惑いや不安が発生したのですが、まっすぐで情熱的な編集さんの思いに賛同し、やってみようと思ったのでした。

前置きが長くなりましたが、「シングルマザーが恋をするとしたら」という前提で、みなさんはどんな問題を想像しますか?

・彼氏が子供を好きじゃない人だったら?

・相手にも子供がいたらうまくやれるのか?

・自分、または相手が「結婚」を望んでいなかったら?

・もし結婚した後、相手との子供が産まれたら、今の子供と分け隔てなく愛してくれるのか?

・もし一緒に住んで、我が子を虐待されたりしないだろうか?

・自分が子持ちなので、相手の家族に交際を反対されるのでは?

・もし彼氏ができたら、今までもらっていた父親からの養育費はどうなる?

・・・・

ざっとこんな感じのことがすぐに思いつくくらい、シングルマザーの恋愛には障害がつきものです。

理想を言えば、

・理解があり

・身内もおおらかで

・若くてまじめで働き者

・独身のイケメン

・子供好き

・自分を女としてみてくれるが、母親の部分も尊重してくれる

・溺愛してくれる

こんな相手を見つけて子供を含めてうまくやっていければサイコーですよね?でもこんな王子さまは、少女漫画の世界です。現実はもっと容赦ないです。

・社畜

・メンヘラ

・マザコン

・神経質

・借金

・結婚願望無し

・自意識高すぎ

ある程度大人になり、世間を見渡せばこれが現実で人生は厳しいとわかってきます。だからこそ!マンガを読んで、気分を上げてほしいのです。

王子様がなかなか現れない。現れてくれたけど、自分だけの王子様にはなってくれない。

でも、それでも厳しい人生には生きる価値がある。小さなカップケーキみたいな幸せが…

そんな思いをこめて、あまりに現実に寄りすぎるとつらいだけになるし、夢みたいなフワフワした話にしすぎるとファンタジーになってしまう。その辺のバランスを考慮して、素敵なラブストーリーになるように作っています。ぜひ、チェックしてみてくださいね!

3年ぶりに仕事復帰して頑張るママのラブコメ「Let’s go スイートママ」ツンツル作

#ワーキングママ #会社復帰 #社内恋愛
育児休暇後に復帰した会社。自分だけ置いていかれてるような孤独感に続き、毎日憂鬱なことばかり!それでも元気に満ち溢れるワーキングママ「ホン・スジン」は会社で起こる様々な困難を乗り越えられるのか…? 

(レジンコミックスサイト作品紹介文より)

https://www.lezhin.com/ja/comic/sweetmom

韓国大手の電子コミックサイト「レジンコミックス」で既に連載が終了している作品ですが、かわいらしい絵柄でコメディー要素も満載な笑えるラブコメディーです。

妊娠出産育児を機に3年間無職だった主人公スジンは、もと上司の口添えで昔の職場に復帰します。2歳の息子は保育園と実母が面倒を見てくれる有難い環境で、仕事に精を出しますが、たったの3年で見事にオバサン化。世間の流れからも逸脱しきっていたスジンは、かつてのようなワーキングウーマンとして輝くことができません。

このストーリー、育児のためブランクがあり職場復帰したワーママさんたちには痛いくらいわかるつらみではないでしょうか?

特に子供が小さいうちにシングルになってしまったママは、それこそ必死の形相で幼子を世話します。その間、世間の流行や時事問題などはそっちのけで、子供と蜜月の2人だけの世界を構築し、女であることや世間からも遮断されてしまうのです。

もちろん家族や協力者に恵まれれば、そんなつらさは経験せずすんなり社会復帰している人もいると思います。ですが、不器用で恵まれていないママがこの物語の主人公。

もちろん子供との未来のためにも復帰してバリバリ働きたい、だけど、かまってほしいかわいい盛りの子供を放置してまで働かなくてはならないのがツライ。

どっちも中途半端になって苦悩する母親の姿はとてもリアルです。

だけどこの作品は、オトナの恋愛ドラマには欠かせない、冷徹で頭の切れる若くてかっこいい上司(出会い方も韓国ドラマっぽい!)が出てきたり、素敵な女友達も力になってくれたりと、全体的に明るいムードで、主人公も酒乱なので結構事件を起こして退屈させません。かわいい後輩男子からもモテモテの予感…

はたして主人公スジンは、職場でも輝ける素敵なママになれるのでしょうか?
スジンの離婚の真相も気になるところ。

ひっかかるのは、最愛の息子があまり登場しないところでしょうか。同じマンガ家目線で見ても、タイトルに「ママ」の文字を入れているので親近感沸いています。

おなじみの韓国ドラマを見ている空気感で楽しめます。

ママの奮闘記、というよりはオフィスラブの比重が大きいです。

御国は違えど、働くシングルマザーの悩みは共通点が多く共感すること間違いなしです。

気軽に楽しむのはいかがでしょうか?

この記事を書いたライター

マタギちゃんさん

都内在住のフリーランサー。高齢出産で無痛分娩を経験しました。体力がなくて日々ヘロヘロになりながらも楽しく育児しています。

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