※こちらの記事は睡眠改善の専門家による監修記事になります
どうしたら寝てくれるの?いつになったら寝てくれるの…!
ママの睡眠不足を加速させる赤ちゃんの睡眠退行についてまとめてみました。
2歳くらいまでは睡眠退行があるってよく聞くけれどそもそも睡眠退行の理由や原因って何なの?寝ない赤ちゃんの寝ぐずり対策や夜泣き対策についても併せてご紹介します。
目次
赤ちゃんの夜泣き&寝ぐずりで睡眠不足の陥るパパママが続出中
どうして寝てくれないのかわからない
「せっかく最近は寝てくれるようになったと思っていたのに…」赤ちゃんの寝ぐずりっていきなり来ますよね。
赤ちゃんの夜泣きや寝ぐずりって本当にきついですよね…。
いつになったら寝てくれるのか、そんな事を考えながら赤ちゃんのお世話をしているママも少なくないと思います。
寝ぐずりがひどい赤ちゃんだと3時間に一回ぐずってしまうなんてこともざらなので、ママは新生児並みの疲労感を感じてしまうはずです。
新生児期を超えてやっと寝れると思ったのにまた短時間睡眠だなんて…。赤ちゃんが夜泣きをするたびにうんざりした気持ちになってしまいますよね。
赤ちゃんのことを嫌いなわけではないけれど少しでいいから寝かせて…誰もがそう思ってしまうはずです。
何か嫌なことがあってそれを伝えたいの?
赤ちゃんは何かをあなたに伝えたくて夜中に何回も泣いているのでしょうか?
たしかに赤ちゃんが不快感や空腹感を感じて泣いていることもあるでしょうが、夜中に何回も泣いてぐずるとなると、その原因は不快感だけではないかもしれません。
不快感と、寝付くための親の介入が必要な場合と差はないと思います。特に、親の抱っこや授乳などの介入が必要な「癖」の場合は睡眠サイクルで浅い睡眠の度になるので1.5〜2時間おきの頻回になりやすいです。
しかし、新生児の時並みに何度も起こされていてはママも疲れてしまいますよね。パパが協力的な家庭であればママも少しは休めるでしょうが、赤ちゃんの声はママが聞いた時に警告音として聞こえるようにできているという意見もあり、声が聞こえる範囲だとママは安眠しにくい言われています。
そして慣れない育児を交代したパパは値不足から次の日の仕事に響いてしまうという二次災害を起こしがちです。
新生児以外の赤ちゃんの夜泣きや寝ぐずりの原因は睡眠退行かも!
赤ちゃんの夜泣きは何を意味しているのでしょうか?
実は原因不明の夜泣きは”睡眠退行”というものかもしれません。
新生児期以降の成長過程で見られる睡眠退行は原因不明の夜泣きの原因となりやすく、特に理由は無さそうなのに、赤ちゃんが定期的に夜泣きをする期間が続いた時はこれに該当する可能性があります。
「理由のわからない夜泣きが一定期間続いている」というときは、赤ちゃんの睡眠退行を一度疑ってみましょう。
ではその”睡眠退行”とはどのようなものなのでしょうか?
言葉自体を聞いたことがある人でもあまり詳細がわからないという方も少なくないと思うので、睡眠退行についてご説明させていただこうと思います。
そもそも赤ちゃんの睡眠退行ってなに?
ママが夜泣きで睡眠不足に陥ってしまう睡眠退行とは
「ここ最近まともに寝られていない…いきなり毎日夜泣きするなんてどうして…」ママを睡眠不足で悩ませてしまう睡眠退行とはどのようなものなのでしょうか?
睡眠退行とは赤ちゃんの脳が急成長する時期に起こる現象のことを指します。
赤ちゃんが成長していくうえで必要不可欠なものなので避けたくても残念ながらこれだけは避けることができません。
一昔前の世代まではすべて”夜泣き”で片付けられていた現象も科学の進歩により原因がある程度解明され”睡眠退行”という名が付きました。
“脳の発達の過程で「睡眠退行」という現象が起こることがあります。睡眠退行とは、今までよく寝ていた子が急に、夜中に何度も起きたり、昼寝が短くなったり、寝つきが悪くなったりすることです。”
(引用:たまひよ https://st.benesse.ne.jp/ikuji/content/?id=23987 )
睡眠退行は簡単に言ってしまえば赤ちゃんの睡眠の節目
睡眠退行は簡単に言ってしまえば赤ちゃんの脳の発達の節目でもあります。
親からしてみればちょっと迷惑な夜泣きですが、赤ちゃんからしてみれば脳の急成長に戸惑っている時期なのかもしれませんね。
だからと言ってパパとママの睡眠不足を解消できるわけではありませんが、原因の分かっていない夜泣きより原因の分かっている夜泣きの方が冷静に対処できるようになるはずです。
“睡眠退行は最初の2年間で頻繁に訪れるのですが、要因や現象は、月齢によって異なります。睡眠退行は、赤ちゃんの五感が敏感になることで発生するといわれています。今まで以上に見えるようになったり、いろんな音が聞こえるようになったりするため、それが原因で不安になり、夜泣きにつながることがあります。”
(引用:たまひよ https://st.benesse.ne.jp/ikuji/content/?id=23987)
睡眠退行の時期を乗り越えるためには睡眠退行を理解することが大事
では赤ちゃんの睡眠退行とはどのようなものでどれくらいの期間続くものなのでしょうか?
終わりの見えない夜泣きほどパパとママにとってつらいものはないですよね。「少しでも夜泣きが続く期間とかの目安があれば踏ん張れるのに…」少しでも目安があれば気持ち的には楽ですよね。
そう考えているママやパパのために睡眠退行が起こりやすい時期と目安などをまとめてみました。
あくまで目安ではありますが参考までに見てみてくださいね。
“新生児の赤ちゃんはまだ昼夜の区別がついていなかったり、おなかがすいていることがあるため、夜泣くのはよくあること! これは夜泣きとは言わないそうです。”
(引用:たまひよhttps://st.benesse.ne.jp/ikuji/content/?id=23987)
赤ちゃんの睡眠退行は成長の節目で大まかな回数が決まっている
睡眠不足に陥ってしまう睡眠退行は2歳までに6回程度
赤ちゃんの睡眠退行が起こる時期はおおよそ決まっています。
赤ちゃんの成長の証でもある睡眠退行期は2歳までにおおよそ6回程度あると言われており、一回の睡眠退行期は発生から2~3週間程度続くようです。
「2~3週間で寝るようになる」と思うか「2~3週間もまともに寝てくれないのか」と思うかはパパとママの考え方によりますが、睡眠退行は決して終わりのないものではない、ということだけは覚えておくといいかもしれません。
睡眠退行の回数は赤ちゃんによって個人差がある
睡眠退行の時期や回数はおおまかに決まっているとお伝えしましたが、それも目安というだけでやはり赤ちゃんによって少なからず差があります。
6回すべての睡眠退行期に夜泣きする赤ちゃんもいれば、3回しか睡眠退行期の寝ぐずりがなかったという赤ちゃんもいます。
こればかりは赤ちゃん自身による部分が多いので、パパとママは状況をしっかりと把握して赤ちゃんが寝やすい環境を整えて、眠る習慣を作っていくことが大切です。
「今すぐ寝たい…!」そう思ってしまうのもわかりますが、そこはグッとこらえて赤ちゃんの成長を見守りましょう。
睡眠退行が起こる時期によってその理由はちょっとだけ違う
赤ちゃんの睡眠退行は赤ちゃんの年齢によって理由がかなり変わってきます。
年齢による赤ちゃんの睡眠退行期とその理由をしっかりと把握して、気持ちだけでも楽に過ごせるようにしましょう。
ママが不安でストレスをたくさん抱えていると赤ちゃんにも不安な気持ちが伝わって寝ぐずりがひどくなってしまうこともあります。
なので、知識をしっかりとつけて赤ちゃんの睡眠退行に対応できるようにしましょう。
赤ちゃんの齢ヵ月ごとの睡眠退行の理由と原因・対策方法を知ろう
生後3~4ヵ月頃の睡眠退行の理由と原因・対策方法
生後3~4ヵ月頃の睡眠退行ってどんな理由と原因で起きているのでしょうか?
生後3~4か月頃の睡眠退行の対策方法も合わせてご紹介します。
新生児の寝不足をパパとママが久しぶりに体感するのがこの時期かもしれません。
生後3~4ヵ月頃の睡眠退行の理由
生後3~4か月頃に睡眠退行が起こるのは赤ちゃんの睡眠サイクルが変わるからです。
新生児期はレム睡眠が赤ちゃんの睡眠の50%を占めますが、この時期から3歳頃に向けてレム睡眠の割合が25~30%まで減っていきます。
大人がレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返して眠っている状態に少しずつ近づいていく時期なんですね。
ただし大人に比べて睡眠サイクルは不安定なので、これが短時間の目覚めと夜泣きにつながってしまいます。
“レム睡眠では、脳が活発に働いており、記憶の整理や定着が行われています。レム睡眠中は目がぴくぴく活発に動く、Rapid Eye Movement(急速眼球運動)があることからREM(レム)睡眠と呼ばれています。一方、REMのないノンレム(non-REM)睡眠では、大脳は休息していると考えられ、脳や肉体の疲労回復のために重要だとされています。”
(引用:ドリエルhttps://www.ssp.co.jp/drewell/sleep/type.html)
生後3~4ヵ月頃の睡眠退行の原因
敏感期と呼ばれる生後3~4ヵ月頃の睡眠退行の原因は、赤ちゃんの大脳辺縁系が急発達するためです。
赤ちゃんの脳の中で感情を感じて表現する部分が一気に発達している時期なので、赤ちゃんは自分に起こっていることに対して敏感に反応が出来るようになってきます。
眠気などを眠気として感じ始めるのもこの時期なので、不快感などを表に出しやすくなるようです。
ただしこの時期はまだ興奮などをコントロールする脳の部分があまり発達していないので、一度ギャン泣きモードに入ってしまうと、赤ちゃん本人もコントロール出来ないので「なんで泣いているのか忘れちゃった」くらいの勢いで困っているかもしれませんね。
生後3~4ヵ月頃の睡眠退行の対策方法
この時期の赤ちゃんの活動時間は約90分~120分程度なので、ある程度活動しているのを確認したら早めに寝かしつけの準備に移るようにしましょう。
適正な活動時間に合わせて寝かせる癖をつけることで、赤ちゃんの睡眠不足からくる寝ぐずりを予防する効果が期待されています。
寝かしつける時にやってしまいがちなのが赤ちゃんの顔を見つめてしまうということです。実は、サクッと寝かせるコツは寝かしつけの時に目を合わせないようにすることなんですよ。
生後6~7ヵ月頃の睡眠退行の理由と原因・対策方法
生後6~7ヵ月頃の睡眠退行ってどんな理由と原因で起きているのでしょうか?
生後6~7ヵ月頃の睡眠退行の対策方法も合わせてご紹介します。
この時期の睡眠退行は睡眠退行というよりも誤った動きによって起きてしまうことが多いようです。
生後6~7ヵ月頃の睡眠退行の理由
赤ちゃんは生後3ヵ月頃から浅いレム睡眠と深いノンレム睡眠を繰り返す大人の睡眠パターンに近づいてきます。定期的に浅い睡眠が現れるようになるのです。
人間は新しい動きを覚える時に”随意運動”というものを行って反射的な動きから覚えるのですが、この時期の赤ちゃんもこの随意運動を行って寝がえりなどの行動を覚えようとしています。
赤ちゃんの脳と筋肉のブロックはまだうまく機能していないので夢の中で寝がえりの練習をしていたら体が動いていたなんてこともあるようです。
“随意運動(voluntary movement、ずいいうんどう)とは、生物の行う運動の中でも、自己の意思あるいは意図に基づく運動のことをいう。 自己の意思によらない、あるいは無関係な運動は不随意運動あるいは反射運動と呼ばれる。”
(引用:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9A%8F%E6%84%8F%E9%81%8B%E5%8B%95)
生後6~7ヵ月頃の睡眠退行の原因
大人や成長した子供であれば自分の意志で手足を動かして自分の意志で元の状態に戻すことができますよね?
この時期の赤ちゃんはそれをうまくコントロールするための脳の部分があまり発達していません。
一部発達している部分もあるとは言われていますが、完璧に自分の意志でコントロールできるわけではないので「寝がえりしたはいいれど戻れなくてびっくりして起きちゃった!」なんてことが起こってしまいます。
たしかに自分の意志に関係なく体が動いたら大人だってびっくりしちゃいますよね。赤ちゃんはそんな気分を毎回味わってびっくりしているみたいです。
生後6~7ヵ月頃の睡眠退行の対策方法
寝がえり防止枕をすることは絶対にやめてください!乳幼児突然死症候群のリスクを高めるので、寝返り防止枕などは使わず、とにかく自分で寝返りをコントロールできるようになることが重要です。不意に寝返ってしまって呼吸を妨げることもあるので、自分で動いて安全を確保できるように安全な寝具を準備する必要があります。
他の方法だとママがこっそり寝返り返しをしてあげるのもオススメですよ。赤ちゃんが寝がえりをしたタイミングでそっと寝返り返しをするだけです。
あくまでママは寝がえりで驚いて起きちゃう赤ちゃんの寝返り返しをしてあげることが目的なので、妖怪枕返しになった気分でバレないようにプロフェッショナルな寝返り返しを行いましょう。
生後8~9ヵ月頃の睡眠退行の理由と原因・対策方法
生後8~9ヵ月頃の睡眠退行ってどんな理由と原因で起きているのでしょうか?
生後8~9か月頃の睡眠退行の対策方法も合わせてご紹介します。赤ちゃんはこの時期になると一気に身体機能が発達します。
ハイハイが上手になったりつかまり立ちを出来るようになったり、見ていて成長を感じられるタイミングも多くなってくる時期ですよね。
生後8~9ヵ月頃の睡眠退行の理由
この頃になると赤ちゃんがママの行動をちょっとだけ覚えるようになってきます。
寝かしつけようとすれば「あ、今から寝かせようとしている」と感じ取ります。
寝かしつけでしている親の介入が癖になり、睡眠が浅くなって起きると、再度寝るために親の介入を求めて泣く、ということもあります。
生後8~9ヵ月頃の睡眠退行の原因
この時期の赤ちゃんは自分で出来ることがすごく増えてきて日中で体力を使い切らない日が多くなってきます。
体力を使い切っていなくて眠くないこともそうですが、できることが多くなると大人でも”出来ることをやってみたい”と思うはずです。
そのやりたい気持ちは夢の中まで続いているので、夢の中でも動き回って体が動いてしまい、結果的に目が覚めてしまうんでしょうね。
覚醒時はご機嫌な赤ちゃんでも分離不安によって「早く寝かしつけてよ~」と赤ちゃんがママに甘えてしまうそうです。
生後8~9ヵ月頃の睡眠退行の対策方法
この時期はお昼寝が日に2回程度であるお子さんが多いと思いますので、赤ちゃんの活動時間もかなり伸びてきます。
その伸びた時間の中で赤ちゃんがめいっぱい体力を使えるようにサポートしてあげましょう。
寝る前に遊び出してしまった場合は動き回っている赤ちゃんを止めずに目の届く範囲でママは寝たふりをしましょう。遊んでいた赤ちゃんがママが寝ていることに気づけば寂しくなって自分も寝ようとするはずです。
ただし毎回ママの抱っこや授乳で寝ている赤ちゃんは、眠たくなってきたら泣いてママを呼びます。
眠くなる時間を予測して、眠気を感じる頃にはいつでも眠れるように、お腹いっぱいの状態で暗いお部屋に居てくださいね。ママの抱っこや授乳以外でもゴロゴロ眠りやすくなります。穏やかに寝付けられば起きる起きることも減ってきますよ。
赤ちゃんが遊びながら寝てしまった場合は、寝てから15分くらい経てばぐっすり深い睡眠になっています。背中センサーに気を付けて布団に運ぶだけなのでラッキー案件ですよ!
生後1歳前後の睡眠退行の理由と原因・対策方法
生後1歳前後の睡眠退行ってどんな理由と原因で起きているのでしょうか?
生後1歳前後の睡眠退行の対策方法も合わせてご紹介します。
2時間おきや3時間おきのツライ睡眠退行が起こりやすい時期はこの時期なんです…。
夜泣きが今まで無かった赤ちゃんも睡眠退行が起きやすいとの意見が多い時期なので、ツライ睡眠退行が起こる前に知識を仕入れて対応しましょう。
生後1歳前後の睡眠退行の理由
この時期の赤ちゃんのお昼寝は日に1回でちょうどいいと言われているのですが、小さい時の癖で日に2回のお昼寝のまま生活しているママも少なくありません。
しかし赤ちゃんの活動量は増えていますから赤ちゃんが勝手に寝てしまうこともあります。
今までは時間を固定して寝ていた赤ちゃんもだんだんお昼寝の時間がずれて不規則なお昼寝リズムになった結果、夜の睡眠が安定しないという子も多いようです。
1歳前後になると赤ちゃんの生活リズムが睡眠退行にダイレクトにつながることもあります。1歳を超えるとお昼寝が1回になりますが、勝手に寝てしまうのはまだお昼寝が2回必要だというサイン。無理やり1回に減らそうとすると逆に夜の睡眠が不安定になります。
生後1歳前後の睡眠退行の原因
生後1歳前後の赤ちゃんの睡眠退行の原因はパパやママへの愛着が強くなり分離不安が今まで以上に増加することにあります。
この時期になると赤ちゃんはパパとママのことを自分のパパとママだとはっきり自覚しています。
そんな自分のお世話をしてくれる人間が物理的にいないとなると、赤ちゃんとしては大問題ですよね?
その分離不安が強くなることにより夜中に何度も起きて確認してしまい「起きたのはいいけど寝れなくなっちゃった、寝かしつけてよ~」という問題が発生するわけです。
“分離不安障害(ぶんりふあんしょうがい、英:Separation anxiety disorder:SAD)とは、愛着のある人物や場所から離れることに対し不安を感じることの心理学用語である。 生後6か月から3歳までの児童には一般的にみられる兆候であり病的なものとみなすべきではない。”
(引用:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%86%E9%9B%A2%E4%B8%8D%E5%AE%89%E9%9A%9C%E5%AE%B3)
生後1歳前後の睡眠退行の対策方法
卒乳の時期は赤ちゃんに任せるのが一番だというお話をよく聞きますが、赤ちゃんの睡眠退行で寝不足になるくらいならスパッと母乳やミルクを卒業させちゃいましょう。
寝かしつけのための授乳を止め、夜間授乳を1回程度にすることでしっかり眠れるようになります。赤ちゃんの様子を見ながら夜間授乳を段階的に減らしてみましょう。
この時期になると赤ちゃんがママやおっぱい・ミルクへの執着を見せて眠りが浅くなってしまうこともあります。
安心材料として母乳やミルクが使われてしまうんですね。「睡眠退行がツライからって赤ちゃんに諦めさせるの違うんじゃない?」何て意見も出てきそうですが、ツライものはツライんです。
寝不足で倒れてしまうくらい悩んでいるなら卒乳も視野に入れましょう。
生後1歳6ヵ月頃の睡眠退行の理由と原因・対策方法
生後1歳6か月頃の睡眠退行ってどんな理由と原因で起きているのでしょうか?
生後1歳6か月頃の睡眠退行の対策方法も合わせてご紹介します。
この時期の赤ちゃんは乳児と幼児の境目にいる赤ちゃんなので寝ぐずりをされると声も大きくてとってもツライですよね。
ママが自分のことを寝かせようとしているのがしっかりとわかる時期なので言葉での対応が必要になってくる時期でもあります。
生後1歳6ヵ月頃の睡眠退行の理由
生後1歳6ヵ月頃になるとママが何をしていて自分のそばにいないのか理解できるようになってきます。
ネントレをしっかりとやっていた子でもこの時期にいきなり睡眠退行が現れてくる場合も多く、赤ちゃんの中で何か大きな成長があって急に不安になってしまうのかもしれませんね。
赤ちゃんも簡単な言葉であれば理解できるようになってきますので、赤ちゃんが不安を抱くような発言には気を付けた方がよさそうです。
特に寝る時の暗闇とお化けや怖いものなどの想像ができるようになりますので、ネンネの時間をポジティブに過ごせるように絵本を読んであげてくださいね。
生後1歳6ヵ月頃の睡眠退行の原因
この頃になると赤ちゃんの自立心が発達してきてママやパパの意見に反発するようになってきます。
イヤイヤするのは赤ちゃんの成長の中でとても大切なことなのですが、そのイヤイヤが昼寝にまで及ぶと変な時間に寝て変な時間に起きるという負の睡眠サイクルが出来上がってしまいます。
分離不安の感情が以前より強くなってくる時期なので、夜中に何度も赤ちゃんが起きてしまう場合は不安を感じて泣いている場合が多いと言われています。
“イヤイヤ期は、子どもが成長し「自分の欲求」を認識して相手にぶつけるようになる第一次反抗期のこと。個人差はありますが一般的には1歳半辺りから始まり、2歳頃にピークを迎えると言われています。”
(引用:幼児教室Gymboree https://www.gymboglobal.jp/column/119)
◇生後1歳6ヵ月頃の睡眠退行の対策方法
この頃になると赤ちゃんはものに対して愛着を感じることが出来る時期に入ってきています。
なので赤ちゃんが何度も夜中に起きて睡眠退行の状態が続いているなら赤ちゃんが気に入りそうなぬいぐるみやタオルケットなどを与えるといいでしょう。
「うさちゃんと一緒に寝ようね」という声掛けを続ければ、これは一緒に寝るものなんだと赤ちゃんも理解してくれます。
ポポちゃん人形のような人形が効果的なのもこの時期ですよ。
赤ちゃんの不安がずっと一緒に居れる物体に向けば不安による睡眠退行は防ぐことができます。
生後2歳頃の睡眠退行の理由と原因・対策方法
生後2歳頃の睡眠退行ってどんな理由と原因で起きているのでしょうか?
生後2歳頃の睡眠退行の対策方法も合わせてご紹介します。
この時期の赤ちゃんは言葉の面でも急成長を見せますよね。
二語文になったり欲求の発言が児はっきりと出たり、成長の面では嬉しいことですがそれが睡眠退行に繋がってしまうこともあるようです。
生後2歳頃の睡眠退行の理由
この時期の赤ちゃんは記憶力が少しだけ上昇してきます。ママの真似をしてみたりテレビで見た踊りを真似し始めるのもこの時期です。
そんな時期に”おばけ”や”鬼さん”を覚える機会も出てくると思うのですが、それをあまりしつけの面で使いすぎてしまうと夜中にそれを思い出して睡眠退行に繋がってしまうこともあるようです。
暗いとこ+オバケをセットで覚えてしまうと暗い部屋寝なくなってしまいますので注意が必要です。
「怖い」という感情を認識し始める時期なので寝る前に怖いことを思い出してしまいしっかりと入眠できず、夜中に思いだして起きてしまうという理由もあるようです。
生後2歳頃の睡眠退行の原因
赤ちゃんも2歳になると自分の欲求を伝えることが出来るようになります。
「本をもっと読んでほしい」といったことや「まだ寝たくない」という気持ちが今まで以上に強くなってくるので、モヤモヤしたまま寝かされると夢の中で思い出して起きてしまうんだそうです。
起きてしまったはいいものの、そこにその欲求を満たしてくれるパパとママは起きていません。
「本を読んでほしかったのに…」と欲求が満たせなかったことにより泣いてしまう子も多いようです。
脳が急成長をする時期なのでやりたいことが多すぎて本人も戸惑っているのかもしれませんね。
生後2歳頃の睡眠退行の対策方法
2歳の赤ちゃんは大人の言葉を少しずつでも理解しているので寝かしつける時にもしっかりと状況を説明するようにしましょう。
「時計がこの形(針の位置)になったらねんねだよ」「本は3冊読んだらねんねだよ」というように毎日ルールを説明することがこの時期の睡眠退行の対策方法です。
赤ちゃんが何を嫌がっていて何を求めているのかしっかり聞いて応答してあげることで赤ちゃんが安心感を得ます。
夜中に水が飲みたくて起きてしまう赤ちゃんの場合は「お水はここね」と声をかけてストローマグのお水を置いておくことで夜中に起きた赤ちゃんが勝手に飲んで勝手に寝るというサイクルを作ることができます。
オバケが怖いという理由だった時は「オバケは電気ついているところには来ないんだよ!」と教えてナイトライト・フットライト等の眠りの妨げにならない明かりを設置しましょう。天井の豆電球はNGです。
ねんねトレーニングを上手に取り入れることで改善する場合も
ねんねトレーニングとは
ねんねトレーニングとはネントレと呼ばれているもので、赤ちゃんが一人で眠る力をつけるためのトレーニング方法です。
コミュニケーションとして抱っこをたくさんするのはいいことですが、夜中に何度も親子の睡眠時間を削ってまでする必要はあるでしょうか。日中ニコニコたくさん抱っこしてあげましょう。ママの睡眠不足解消のためにもねんねトレーニングを取り入れるママは増えています。
ママが倒れてしまっては元も子もありませんからね!
ただし、ねんねトレーニングは、泣いてもあえて親が対応しない時間をつくることもあります。親子にとって少しでもストレスを少なく、効果を出すために、しっかり眠る環境を整えて、寝ぐずりが始まる前のタイミングをつかんでおきましょう。ネントレの方法も信頼できる情報を参考にしてくださいね。
【息子はこの方法でネントレ成功しました!】
ねんねトレーニングのコツ
ネントレのコツはしっかりと寝るまでのルーティンを決めるということだけです。
○○をしたら絶対に寝る。そのルールを赤ちゃんと一緒に毎日行うことで赤ちゃんも「○○をしたからもう寝る時間か」と理解してくれるようになります。
そしてそのルールの中には”布団に入ったら抱っこやおっぱいをしない”というものがあります。
ネントレを始めたばかりの時期は赤ちゃんも意味が分からなくて泣いてしまうかもしれませんが、毎日心を鬼にして繰り返すことで赤ちゃんも理解するようになります。
ねんねトレーニングの実践例
ではネントレを取り入れているおうちではどのようなことをネントレルーティンをしているのでしょうか?気になるネントレ実践例を集めてみましたので参考にしてみて下さい。
ねんねトレーニング以外で寝かせるのに有効な方法は?
全然寝ない…中途覚醒で寝ぐずりがひどい時はどうしたらいいの
赤ちゃんが夜中に起きて寝ぐずってしまったときはまずは基本を思いだして対応するのが一番です。部屋が暑かったり寒かったり、部屋が暗すぎたり明るすぎたり、喉が渇いていたりと様々な理由があるかもしれません。
年齢によって赤ちゃんが求めていることは違うと思いますのでお子様の性格も考えて対応する必要があります。
その欲求を満たしてあげることで満足して寝てくれる時もありますので、夜泣きでうんざりする気持ちもわかりますがまずは基本の対応をしてみましょう。
ただし過剰な対応は厳禁です。夜中に必要以上のことをやってしまうと、次も同じ対応をしてくれると赤ちゃんが学習してしまいます。
夜中の対応は”ここまではやる!ここからはやらない!”のボーダーラインをしっかりと決めて対応する必要があります。
赤ちゃんが寝やすい環境を作ってあげるのも大事
赤ちゃんにとって寝やすい環境というのは全く違います。
雑音が多い方が寝てくれる赤ちゃんもいますし、その逆に無音の状態じゃなければ寝てくれない赤ちゃんもいます。
赤ちゃんはこういう場所で寝やすい!という明確なものはありませんので、赤ちゃんの様子を見ながら調整してあげましょう。
パパとママが柔軟に対応することで睡眠退行を防ぐことが可能な場合もあります。
パパとママが試して効果的だった寝かしつけ方法
「子供に合わせて対応を考えてって言われても初めての育児だからわからない!」そんな方のために先輩パパママが試して効果的だった寝かしつけ方法を集めてみました。是非参考にしてみて下さいね。
どうしてもパパとママが睡眠不足の時は猫の手も借りよう
赤ちゃんのことも大切だけれどパパとママが倒れては意味がない
何度もお伝えしていますが赤ちゃんの睡眠退行は成長過程でどうしても出現してしまうものですが、それに真剣に付き合いすぎてパパとママが倒れてしまっては何の意味もありません。
なのでパパとママが寝不足でつらい時は借りれる手はなんでも借りましょう。
手を抜くことは悪い事ではありません、上手に手抜いて楽しく子育てすることが最も大切なことです。
睡眠退行がひどい時にパパとママが寝られる方法
赤ちゃんの睡眠退行がひどくて睡眠不足に悩んでいるパパとママが寝れるようになれる方法をまとめてみました。
睡眠退行は長く続く時期でも2~3週間がいいところです。
上手に活用してツライ睡眠不足の対策をしましょう。
パパママの両親に赤ちゃんを日中見てもらって夜の睡眠退行に備える
睡眠退行による寝不足がツライ時は見てもらえそうな人であれば誰でも頼るようにしましょう。
ワンオペで子育てをしていてはママが倒れてしまいますよ。
少しでも寝る時間を確保するように心がけましょう。
深夜の託児保育を利用して1日でもいいので寝れる時間を作る
どうしても寝れなくて精神が崩壊しそうなときは深夜に利用できる託児保育所にお泊りをお願いしましょう。
最近の夜間託児所は無呼吸アラームを設置しているところも多いので安心して赤ちゃんを預けることができますよ。
夜間に預けるのは罪悪感があるかもしれませんが、精神的に追い詰められる前に利用する方が後々には良い結果になると思います。
日中のシッターサービスを利用してママがサービス利用中に寝る
パパも忙しくママも寝る時間がない…そんな時は日中のシッターサービスを上手に活用しましょう。
シッターさんに赤ちゃんを見てもらっている間に耳栓をしてガッツリ寝れば、睡眠退行期の夜の戦闘に備えられるはずです。赤ちゃんの声はママにとって警告音になりやすいので耳栓をして寝る、というのがポイントですよ。
パパが休みの日はママに対して寝る時間をプレゼントする
子育て中の方はわかると思うのですが、子供が生まれると人間的欲求が本当に下がるんですよね。
子供を産む前は「買い物に行きたい」「映画を見たい」「美容室に行きたい」だったものが育児に追われた途端「寝たい」「少しでも寝たい」「ひとりで寝たい」になるんです。
なのでパパが休みの日に赤ちゃんのお世話をしてママに寝る時間をプレゼントすることで喜ぶママも多いと思いますよ。
睡眠退行は永遠に続くものじゃない!パパとママも適度な休息を
最初に説明したと通り赤ちゃんの睡眠退行や寝ぐずりは長くても2~3週間程度で終わるものです。夜泣きがひどく睡眠退行によって睡眠不足に悩まされているときは、いつまでも永遠に続くもののように感じてしまいますが、赤ちゃんが寝ない時期は終わりのあるものなんだと自分に言い聞かせて頑張りましょう。
ひとりで頑張る必要はありません。上手に手抜きをして”大変だけど楽しい”と思える育児にしましょう。パパとママが笑顔にあふれている方が赤ちゃんもきっと楽しい気持ちになるはずです!